
「WordPress のバージョンアップ後にプラグインが使えなくなった」
「サイトが正常に動作しなくなってバージョンダウンを検討している」
—そんな経験はありませんか。企業のマーケターや情シス部門の担当者にとって、WordPress のバージョン管理は常に頭を悩ませる課題です。「時間を取られている」「専門家に任せたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
実際、セキュリティの重要性は理解していても、サイトの安定稼働との両立に苦慮している方も多いでしょう。プラグインやテーマとの互換性問題、予期しない不具合の発生など、バージョンアップには様々なリスクが伴います。
本記事では、WordPress バージョンの基礎知識から安全なアップデート手順、緊急時のダウングレード方法、プラグイン・テーマとの互換性管理まで、実務で必要な知識を体系的に解説します。記事を読み終える頃には、WordPress のバージョン管理の仕組みと重要性を正しく理解し、安全なバージョンアップ・ダウンの手順を実行できる状態になっているでしょう。
目次
WordPress バージョンの基礎知識
WordPress のバージョン管理を適切に行うためには、まずバージョン体系とリリースサイクルを理解することが重要です。
WordPress のバージョン体系とリリースサイクル
WordPress は「6.9.2」のような3つの数字でバージョンを表記します。最初の数字がメジャーバージョン、2番目がマイナーバージョン、3番目がパッチバージョンを示します。メジャーアップデートは年2-3回、セキュリティアップデートは必要に応じて随時リリースされます。
具体的には、メジャーバージョン(6.0→6.1)は新機能の追加や大幅な改良を含み、マイナーバージョン(6.4.1→6.4.2)は主にセキュリティ修正やバグ修正が中心となります。WordPress 6.0では完全サイト編集機能が大幅に改良され、6.1ではパフォーマンスの向上が図られるなど、メジャーアップデートごとに注目すべき変更があります。
メジャーアップデートとマイナーアップデートの違い
メジャーアップデートは新機能追加や大幅な改良を含む大型更新で、互換性問題が発生する可能性があります。マイナーアップデートはセキュリティ修正やバグ修正が中心で、基本的に安全に適用できます。リスクレベルを理解して適切な対応を取ることが重要です。
メジャーアップデートでは、新しいブロックエディター機能、PHP 要件の変更、データベース構造の更新などが含まれ、既存のプラグインやテーマとの互換性に影響を与える場合があります。一方、マイナーアップデートは既存機能への影響を最小限に抑えつつ、緊急性の高いセキュリティ問題やバグを修正するため、迅速な適用が推奨されます。
自動更新と手動更新の設定方法
WordPress はデフォルトでセキュリティアップデートの自動更新が有効です。管理画面の「更新」ページから手動更新も可能で、wp-config.php ファイルで自動更新の範囲を調整できます。企業サイトでは自動更新を無効にして計画的な更新を行うことが多くなります。
自動更新の設定は、wp-config.php に「define(‘WP_AUTO_UPDATE_CORE’, false);」を追加することで無効化できます。また、「define(‘WP_AUTO_UPDATE_CORE’, ‘minor’);」とすることで、マイナーアップデートのみ自動更新を有効にすることも可能です。企業サイトでは予期しない変更を避けるため、手動更新によるコントロールを優先する場合が多いです。
WordPress バージョンアップのメリットとリスク
バージョンアップの判断には、メリットとリスクの両方を正確に理解することが不可欠です。
最新版を使用するメリット
最新版では新機能の追加、パフォーマンス向上、セキュリティ強化が行われています。脆弱性の修正により攻撃リスクを大幅に削減でき、新しい PHP バージョンへの対応でサーバー環境の最適化も可能です。サポート体制も最新版が最も充実しています。
WordPress 6.4では、新しいデザインツールの追加により、より直感的なサイトカスタマイズが可能になりました。また、データベースクエリの最適化により、ページ読み込み速度が平均15%向上するなど、具体的なパフォーマンス改善も実現されています。セキュリティ面では、XSS攻撃やSQLインジェクション対策が強化され、より安全な環境を提供しています。
バージョンアップで起こりうる問題
プラグインやテーマとの互換性問題により、サイトが正常に動作しなくなる可能性があります。カスタマイズした部分が動作しなくなったり、デザインが崩れることもあります。データベース構造の変更により、一部機能が使えなくなるケースも存在します。
特に古いプラグインを使用している場合、新しい WordPress バージョンでは動作しなくなる可能性があります。また、子テーマを使用していない場合、テーマの更新により独自のカスタマイズが失われることもあります。ECサイトや会員制サイトなど、重要な機能を持つサイトでは、これらの問題が深刻な影響を与える可能性があります。
古いバージョンを使い続けるリスク
古いバージョンは既知の脆弱性を抱えており、サイバー攻撃の標的になりやすくなります。セキュリティサポートが終了するとパッチが提供されず、マルウェア感染や不正アクセスのリスクが急激に高まります。最新のプラグインやテーマとの互換性も失われていきます。
WordPress 5.9以前のバージョンには、権限昇格の脆弱性やクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在し、これらを悪用した攻撃が実際に確認されています。古いバージョンを使用し続けることで、これらの既知の脆弱性を抱えたまま運用することになり、セキュリティインシデントの発生確率が大幅に増加します。
安全な WordPress アップデート手順
計画的で安全なアップデートを実行するためには、段階的なアプローチが重要です。
アップデート前の準備と確認事項
現在の WordPress バージョン、使用中のプラグインとテーマの互換性を確認します。完全なサイトバックアップを取得し、データベースのバックアップも忘れずに実施します。メンテナンスモードの準備とアクセス集中時間を避けたスケジュール調整も重要です。
バックアップには、ファイルとデータベースの両方が必要です。UpdraftPlus や BackWPup などのプラグインを使用すれば、ワンクリックで完全なバックアップを作成できます。また、 Google Analytics でアクセスが少ない時間帯を特定し、その時間にアップデート作業を実施することで、ユーザーへの影響を最小限に抑えられます。
テスト環境での事前検証方法
本番環境と同じ構成のテスト環境を構築し、先にアップデートを実施して動作確認を行います。全ページの表示確認、フォーム動作、プラグイン機能のテストを実施します。問題が発見された場合は対策を検討してから本番環境への適用を判断します。
テスト環境では、主要な機能が正常に動作するかを重点的にチェックします。お問い合わせフォームの送信テスト、EC サイトの決済機能テスト、会員登録・ログイン機能のテストなど、サイトの核となる機能を必ず検証します。また、異なるブラウザでの表示確認も重要で、Chrome、Firefox、Safari、Edge での動作を確認することが推奨されます。
本番環境でのアップデート実行手順
メンテナンスモードを有効にしてユーザーアクセスを制限し、最新のバックアップを確認してからアップデートを開始します。WordPress 本体、プラグイン、テーマの順番で更新し、各段階で基本動作を確認します。エラーが発生した場合は即座に作業を中断します。
アップデート作業は段階的に実施し、各段階で問題がないことを確認してから次のステップに進みます。WordPress 本体のアップデート完了後、管理画面へのアクセスとフロントエンドの表示を確認し、問題がなければプラグインの更新を開始します。一度に全てを更新せず、問題の原因を特定しやすいよう順次実行することが重要です。
アップデート後の動作確認チェックリスト
全ページの表示確認、管理画面へのログイン、投稿や固定ページの編集機能をチェックします。お問い合わせフォームや検索機能、ECサイトの場合は決済機能も確認します。Google Analytics や Search Console で異常なエラーが発生していないかも監視します。
チェックリストには、トップページ、主要なランディングページ、商品ページ、カテゴリーページの表示確認を含めます。また、サイト内検索、メニューナビゲーション、パンくずリスト、ソーシャルメディア連携機能なども確認対象とします。PageSpeed Insights でサイト速度に変化がないかも確認し、パフォーマンスの悪化がないかをチェックします。
WordPress のバージョンダウン方法
緊急時のバージョンダウンは最後の手段ですが、適切な手順を理解しておくことが重要です。
ダウングレードが必要な状況と判断基準
サイトが表示されない、重要な機能が動作しない、セキュリティ上の緊急事態が発生した場合にダウングレードを検討します。ただし古いバージョンに戻すことで新たなセキュリティリスクが生じるため、一時的な措置として位置づけ、根本的な解決策を並行して検討します。
ダウングレードの判断基準として、サイトの完全停止、売上に直結する機能の停止、顧客データへのアクセス不能、管理画面への完全アクセス不能などが挙げられます。これらの状況では、セキュリティリスクを承知の上でも、まずサイトの基本機能を復旧させることが優先されます。
手動で行うダウングレード手順
FTP で古い WordPress ファイルをアップロードし、データベースを以前の状態に復元します。wp-config.php の設定確認とファイルパーミッションの調整も必要です。作業前には現在の状態もバックアップし、複数の復旧ポイントを確保しておくことが重要です。
手動ダウングレードでは、WordPress.org から目的のバージョンのファイルをダウンロードし、wp-admin/ と wp-includes/ フォルダを完全に置き換えます。データベースの復元では、phpMyAdmin や WP-CLI を使用して、アップデート前の SQL ファイルをインポートします。作業中はサイトを一時的に停止し、ユーザーアクセスを制限することが必要です。
プラグインを使ったダウングレード方法
WP Downgrade Specific Core Version などのプラグインを使用して、管理画面から比較的簡単にダウングレードできます。ただしプラグインが最新の WordPress バージョンに対応していない場合もあるため、事前に動作確認が必要です。
プラグインを使用する場合、目的の WordPress バージョンを指定し、自動的にファイルのダウンロードと置き換えが実行されます。ただし、データベースの変更は手動で対応する必要がある場合があり、完全な自動化は期待できません。また、プラグイン自体がアップデート後の WordPress で動作しない可能性もあるため、事前のテストが重要です。
ダウングレード後の設定調整
プラグインとテーマの互換性を再確認し、必要に応じてバージョンダウンも実施します。セキュリティ設定の見直しと強化により、古いバージョンのリスクを最小化します。暫定措置であることを認識し、問題解決後の再アップデート計画を立てます。
ダウングレード後は、セキュリティプラグインの設定強化、不要なユーザーアカウントの削除、強固なパスワードの設定など、追加のセキュリティ対策が必要です。また、問題の根本原因を特定し、次回のアップデート時に同様の問題が発生しないよう対策を講じることが重要です。
プラグイン・テーマとの互換性管理
継続的な互換性管理により、アップデート時のトラブルを予防できます。
互換性の事前確認方法
プラグインとテーマの公式ページで対応 WordPress バージョンを確認し、開発者のアナウンスや他ユーザーのレビューも参考にします。WordPress Plugin Directory の「Tested up to」表記と last updated を確認します。可能であればテスト環境で実際に動作検証を行います。
「Tested up to」が最新の WordPress バージョンより大幅に古い場合、互換性問題が発生する可能性が高くなります。また、「Last updated」が1年以上前の場合、開発が停止している可能性があります。これらの情報を総合的に判断し、リスクの高いプラグインは事前に代替を検討することが重要です。
互換性問題が発生した場合の対処法
問題のあるプラグインやテーマを一時的に無効化し、サイトの基本機能を復旧させます。代替プラグインの検索や、開発者による互換性アップデートの待機を検討します。緊急性が高い場合は、該当機能を一時的に停止して運営を継続します。
プラグインを無効化する際は、FTP アクセスで plugins フォルダ内の該当フォルダ名を変更することで強制的に無効化できます。この方法は管理画面にアクセスできない場合にも有効です。代替プラグインの選定では、同様の機能を提供するプラグインの中から、更新頻度が高く、評価の良いものを選択します。
開発終了プラグインの代替策
開発が終了したプラグインは互換性問題やセキュリティリスクが高まるため、同様の機能を持つ代替プラグインを探します。WordPress Plugin Directory で「similar plugins」を確認し、レビューと更新頻度を重視して選択します。移行時はデータのエクスポート・インポートも検討します。
開発終了プラグインの識別には、最終更新日、開発者の公式アナウンス、フォーラムでの活動状況を確認します。代替プラグインへの移行では、既存の設定やデータを可能な限り引き継ぐため、エクスポート機能の有無や、インポート機能を持つ代替プラグインを優先して選択します。
テーマの互換性を確保するポイント
定期的に更新されているテーマを選択し、子テーマを使用してカスタマイズを保護します。テーマ開発者の対応状況を確認し、WordPress 標準の機能を使ったテーマを優先します。独自機能に依存しすぎないテーマ選択により、将来の互換性問題を予防できます。
子テーマの使用により、親テーマの更新時にカスタマイズが失われることを防げます。また、WordPress標準のフック(add_action、add_filter)を使用したテーマは、WordPress のコア機能変更に対する耐性が高くなります。商用テーマの場合、開発者のサポート期間や更新ポリシーも選定の重要な要素です。
WordPress バージョン管理のベストプラクティス
組織的なバージョン管理体制により、安定したサイト運営を実現できます。
企業サイトでの推奨バージョン戦略
メジャーアップデートは1-2ヶ月様子を見てから適用し、セキュリティアップデートは速やかに適用します。重要な商用サイトでは、最新版ではなく1つ前の安定版を使用することも検討します。ピーク期間中のアップデートは避け、余裕のあるタイミングで実施します。
企業サイトでは、新機能より安定性を重視する場合が多く、メジャーアップデート後の初期不具合が解消された「N-1」バージョン(1つ前の安定版)を使用することが推奨されます。例えば、WordPress 6.4がリリースされた場合、6.3の最新パッチバージョンを使用し続け、6.4の安定性が確認されてから移行する戦略です。
定期的なメンテナンス計画の立て方
月次でのセキュリティアップデート確認、四半期でのメジャーアップデート検討、年次での全体的な見直しを計画します。各作業の責任者とスケジュールを明確にし、バックアップやテスト環境の準備も含めた包括的な計画を策定します。
メンテナンス計画では、作業内容、実施時期、担当者、所要時間、リスクレベル、ロールバック手順を明文化します。また、重要なビジネスイベント(セール期間、新商品発売など)との重複を避けるよう、年間スケジュールとの調整も重要です。
チーム内でのバージョン管理ルール
アップデート作業の権限者を限定し、作業前の承認プロセスを設けます。変更履歴の記録と共有により、問題発生時の原因特定を迅速化します。緊急時の連絡体制と対応手順を事前に定め、チーム全員が理解している状態を維持します。
権限管理では、WordPress 管理者権限を必要最小限のメンバーに制限し、アップデート作業は特定の担当者のみが実行できるよう設定します。作業ログには、実施日時、作業内容、結果、問題点、対応策を記録し、チーム内で共有可能な場所に保存します。
緊急時の対応体制の構築
24時間以内の対応が可能な体制を整備し、バックアップからの復旧手順を文書化します。セキュリティインシデント発生時の連絡先とエスカレーション手順を明確化します。定期的な復旧テストにより、実際の緊急時に迅速な対応ができる体制を維持します。
緊急時対応では、第一連絡者、エスカレーション先、外部サポート業者の連絡先を明記した緊急連絡網を作成します。また、四半期に1回程度、実際のバックアップファイルを使用した復旧テストを実施し、手順の有効性と作業時間を確認します。
バージョン管理を専門家に任せるという選択肢
本記事で紹介したバージョン管理のベストプラクティスを実践するには、相当な時間と専門知識が必要です。そのため、場合によってはバージョン管理を専門家に任せるという選択肢が有効です。実際、多くの企業サイトが専門家のサポートを活用することで、安全性と効率性を両立した運用を実現しています。
サポートサービスの利用がおすすめな場合
特に以下のような状況では、専門家によるサポートサービスの活用を検討する価値があります。
- 社内に WordPress の専門知識を持つ担当者がいない
- バージョン管理に割ける人的リソースが限られている
- より確実で安全な運用体制を構築したい
- 緊急時の迅速な対応体制を確保したい
サービス内容
以下では具体的にどのようなサポートが受けられるかを、LabWorks のサービスを例に挙げてご紹介します。
| ベストプラクティス | LabWorks での解決 |
| Git 管理によるバージョン管理 | Git でのソースコード管理を標準装備 |
| テスト環境での事前検証 | プラグインの動作検証を含む段階的なアップデート |
| 専門スタッフによる計画的実施 | WordPress 専門家による定期実施 |
| 問題発生時の迅速な対応 | 専用 Backlog + 最短12時間応答(プレミアム) |
| チーム内での情報共有 | Backlog での作業履歴管理・チーム全体での共有 |
| 定期的なコードレビュー | 年1回のコードレビュー実施(ベーシック以上) |
このように、記事で紹介したベストプラクティスのすべてが、専門サービスを通じて実装可能です。自社での実施が困難な場合や、より確実な体制を構築したい場合は、こうしたサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
よくあるバージョンアップトラブル事例
実際のトラブル事例を理解することで、同様の問題を予防できます。
サイトが表示されなくなるケース
PHP バージョンの非互換やメモリ不足により、サイト全体がアクセスできなくなる場合があります。.htaccess ファイルの設定エラーや、プラグインの致命的エラーも原因となります。FTP アクセスでのファイル修復や、データベースの直接操作による復旧が必要になることもあります。
WordPress 6.0以降では PHP 7.4以上が必要ですが、古いサーバ環境で PHP 7.3以下を使用している場合、アップデート後にサイトが表示されなくなります。また、メモリ使用量が増加するアップデートでは、共有レンタルサーバのメモリ制限に抵触し、致命的エラーが発生することがあります。
プラグインやテーマの競合による不具合
複数のプラグインが同じ機能を提供する場合や、テーマとプラグインの JavaScript が競合する場合に不具合が発生します。管理画面にアクセスできない、特定のページでエラーが表示される、機能の一部が動作しないなどの症状が現れます。
例えば、複数の SEO プラグインを同時使用した場合、メタタグの重複やサイトマップの競合が発生します。また、キャッシュプラグインとセキュリティプラグインの組み合わせにより、正常なページアクセスがブロックされることもあります。これらの問題は、プラグインを一つずつ無効化して原因を特定する必要があります。
データベースエラーやバックアップ不足による問題
データベースの構造変更によりテーブルが破損したり、文字エンコードの問題でデータが正しく表示されない場合があります。バックアップが不完全だった場合、完全復旧が困難になります。定期的なデータベース最適化とバックアップの動作確認が予防策となります。
WordPress 6.0では投稿メタデータの構造が一部変更され、古いプラグインでデータベースエラーが発生するケースがありました。また、文字コードが UTF-8以外で設定されているデータベースでは、新機能の絵文字や特殊文字が正しく表示されない問題も確認されています。これらの問題を防ぐには、定期的なデータベースのヘルスチェックとバックアップの完全性確認が重要です。
よくあるトラブルも専門家に任せれば安心
バージョン管理のトラブルは、いつ発生するか予測できません。深夜や休日に突然サイトが表示されなくなったり、重要なビジネス機会の直前に不具合が発生したりすることもあります。そのような場面で、自社だけで対応するのは大きなプレッシャーとリスクを伴うでしょう。
専門家のサポートがあれば、トラブルにも迅速かつ適切に対応できます。
| よくあるトラブル | LabWorks での解決 |
| サイトが表示されなくなる | 問題点の調査と報告 |
| プラグイン/テーマの競合 | PHP エラーログの提供 |
| データベースエラー | Git 切り戻し作業で即座に復旧 |
| 管理画面へのアクセス不能 | オンラインコンサルティングで即時相談 |
トラブル発生時の精神的負担と復旧作業の時間を考えると、事前にサポート体制を整えておくことは、ビジネス継続性の観点からも重要な投資と言えるでしょう。
まとめ
WordPress のバージョン管理は、セキュリティとサイトの安定稼働のバランスを取る重要な業務です。メジャーアップデートとマイナーアップデートの違いを理解し、リスクレベルに応じた適切な対応を取ることで、安全で効率的な運用が可能になります。
安全なアップデートには、事前の準備、テスト環境での検証、段階的な実行、包括的な動作確認が不可欠です。緊急時のダウングレード手順も理解しておくことで、万が一のトラブル時にも迅速な対応ができます。
プラグインやテーマの互換性管理は継続的な取り組みが必要で、定期的な確認と代替案の準備により、アップデート時のリスクを最小化できます。組織的なバージョン管理体制を構築し、チーム全体で情報を共有することで、より安全で効率的な WordPress 運用を実現できるでしょう。
本記事で紹介した手順とベストプラクティスを参考に、ぜひ安全な WordPress バージョン管理に取り組んでください。適切な準備と計画的な実行により、セキュリティと安定性を両立したサイト運営が可能になります。
当社へご興味をお持ちいただきありがとうございます。
「こんなことやってみたい!」と、ぜひ気軽にご相談ください。
担当者よりご連絡差し上げます。










