
「WordPress の動作が重すぎて作業効率が落ちている」「サイトの表示速度が遅くてSEOやコンバージョンに悪影響が出ている」そんな悩みを抱えていませんか?多くの企業サイトで、WordPress の動作が重いという問題が深刻化しており、マーケティング担当者の業務効率低下や、ユーザー体験の悪化による機会損失が発生しています。
しかし、WordPress が重い原因は複数存在し、適切な診断なしに対策を講じても効果的な改善は期待できません。管理画面の動作が重いのか、サイトの表示速度が遅いのかによって、原因と対策は全く異なるからです。
この記事では、WordPress パフォーマンスチューニングの専門家が、重い原因を体系的に分析し、具体的な改善方法をステップバイステップで解説します。プラグインの最適化から PHP バージョンアップ、画像最適化、キャッシュ設定まで、実務で即座に活用できる対策をご紹介します。適切な改善により、作業効率とサイトパフォーマンスの両方を大幅に向上させることが可能です。
目次
WordPress が重いと感じたら、まず確認すべきは「どこが遅いか」
WordPress が重いと感じた時は、まず「管理画面」と「表示画面(フロントエンド)」のどちらが遅いかを特定することが最も重要です。原因と対策が全く違うため、症状を正確に把握せずに対策を講じても効果的な改善は期待できません。
管理画面が重い場合は、主にプラグインの過剰インストール、PHP バージョンの古さ、Ajax・API 処理の過多、不適切なテーマ・CSS/JS読み込みが原因となります。一方、表示画面が重い場合は、画像の最適化不足、キャッシュ設定の問題、外部リソースの読み込み過多、レンダリングブロックが主な要因です。
まずは管理画面での記事編集や設定変更時の動作と、実際のサイト表示速度を分けて確認し、どちらに問題があるかを特定しましょう。場合によっては両方に問題がある可能性もありますが、優先順位をつけて対策することで効率的な改善が可能になります。プロフェッショナルな診断により、正確なボトルネック特定が可能です。
管理画面が重い原因と対策
管理画面の動作が重い場合、主に以下の4つの原因が考えられます。それぞれ具体的な対策方法と合わせて詳しく解説します。
原因① プラグインの過剰インストール・不具合
プラグインが多すぎたり、重いプラグインを使っていると管理画面の動作が著しく遅くなります。特に同じ機能のプラグインを複数インストールしていたり、長期間更新されていない古いプラグインが原因になりやすい傾向があります。
また、プラグイン同士の競合や、WordPress のコア機能と重複する機能を持つプラグインも、管理画面のパフォーマンスを悪化させる要因となります。
不要プラグインを停止・削除する
使っていないプラグインは即座に停止・削除しましょう。停止するだけでも効果がありますが、完全に削除した方がより効果的です。プラグイン一覧で最終更新日を確認し、2年以上更新されていないものは代替プラグインへの切り替えを検討してください。
特に「Hello Dolly」のような初期プラグインや、テスト目的でインストールしたプラグインは忘れがちですが、こうした不要なプラグインの蓄積が管理画面の重さにつながります。
高負荷プラグインを軽量な代替に切り替える
重いプラグインの代表例は、古い SEO プラグインやページビルダー系プラグインです。軽量な代替プラグインに切り替えるか、必要最小限の機能だけ残して他の機能を無効化しましょう。
Query Monitor プラグインを使用すると、どのプラグインが最も負荷をかけているかを正確に測定できます。データベースクエリ数や実行時間を分析して、問題のあるプラグインを特定し、適切な対策を講じることが重要です。
原因② PHP バージョンが古い
古い PHP バージョンは WordPress の動作を大幅に遅くする主要因の一つです。PHP 7.4以下を使用している場合、すぐにアップデートが必要です。新しいバージョンほど処理速度が向上し、管理画面の操作性も大幅に改善されます。
また、古い PHP バージョンはセキュリティサポートが終了している場合が多く、脆弱性のリスクも高まります。PHP公式サイトでサポート状況を確認し、適切なバージョンへの移行を検討しましょう。
PHP 8.3以上にアップデートする
WordPress 公式が推奨するPHP 8.3以上にアップデートすると、体感できるほど管理画面が軽くなります。多くのレンタルサーバーでは、管理画面から PHP バージョンを簡単に変更できます。
ただし、アップデート前には必ずバックアップを取り、テスト環境で動作確認を行ってから本番環境に適用してください。古いプラグインやテーマが新しい PHP バージョンに対応していない可能性もあるため、慎重な検証が必要です。
原因③ 管理画面用のAjax・API の処理過多
WordPress は管理画面で頻繁にAjax通信を行い、サーバーとの間で大量のデータをやり取りします。特に Heartbeat API が15秒間隔で定期的にサーバーと通信を行い、これが管理画面の重さの一因となっています。
Heartbeat API は自動保存やセッション管理に使用される重要な機能ですが、通信頻度を調整することで管理画面の動作を軽くできます。
「Heartbeat Control」プラグインでAPI通信頻度を調整
Heartbeat Control プラグインを使用して通信間隔を延長しましょう。デフォルトの15秒間隔から60秒程度に変更するだけで、大幅な改善効果が期待できます。
編集中の自動保存機能に影響が出る場合がありますが、手動保存を習慣化すれば特に問題ありません。投稿編集時のみ頻度を上げる設定も可能です。
不要な管理画面ウィジェットを非表示に
ダッシュボードのウィジェット(WordPress News、概要、アクティビティなど)は削除できます。画面右上の「表示オプション」から不要なものを非表示にしましょう。プラグインが追加したウィジェットも同様に整理することで、管理画面の読み込み時間を短縮できます。
原因④ 管理画面でも読み込んでしまっているテーマ・CSS/JS
テーマやプラグインの CSS/JS ファイルが管理画面でも不適切に読み込まれている場合があります。特に重いテーマや多機能プラグインで発生しやすく、管理画面の動作を著しく遅くする原因となります。
フロントエンド用のスタイルシートやスクリプトが管理画面でも読み込まれることで、不要なリソース消費が発生し、パフォーマンスが悪化します。
管理画面用にテーマ・プラグインのリソース読み込みを最適化
functions.php で管理画面では不要なCSS/JSの読み込みを停止しましょう。is_admin()関数を使用して管理画面とフロントエンドを適切に分岐させることで、不要なリソース読み込みを防げます。
また、プラグインの設定画面で管理画面での機能を無効化できるものもあります。各プラグインの設定を見直し、管理画面では不要な機能を無効化することで、動作速度の改善が期待できます。
より詳細な診断が必要な場合は、WebPageTest を用いたプロフェッショナル診断をご検討ください。
表示速度が遅い原因と対策
サイトの表示速度が遅い場合、以下の4つの主要原因が考えられます。それぞれの原因に対する具体的な改善策を詳しく解説します。
原因① 画像の最適化不足
画像が最適化されていないと、ページの読み込み時間が大幅に長くなります。特に大きなサイズの画像をそのままアップロードしていたり、古い画像形式(JPEG、PNG)のみを使用している場合に深刻な問題となります。
高解像度の画像や圧縮されていない画像は、ファイルサイズが大きく、ダウンロード時間が長くなるため、ユーザー体験の悪化とSEOへの悪影響を招きます。
WebP や AVIF 対応を実施する
WebP 形式は従来の JPEG よりも、平均的に約30%程度ファイルサイズを小さくできます。AVIF 形式はさらに高い圧縮率を実現します。WebP Express などのプラグインやサーバーサイドでのWebP 自動変換機能を活用しましょう。
対応していないブラウザには自動的に JPEG を配信する仕組みを構築することで、互換性を保ちながら最適化を実現できます。
アップロード前に画像を適切にリサイズ・圧縮
アップロード前に Photoshop やオンライン圧縮ツールで画像を最適化しましょう。横幅は最大1200px 程度に抑えることが一般的です。WordPress のメディア設定で自動リサイズ機能も活用できます。
TinyPNG や ImageOptim などの圧縮ツールを使用することで、画質を保ちながら大幅なファイルサイズ削減が可能です。
原因② キャッシュ設定がない・不十分
キャッシュ機能がないと、ページを表示するたびにデータベースへのアクセスや PHP 処理が発生し、表示速度が著しく遅くなります。適切なキャッシュ設定により、表示速度を劇的に改善できます。
ページキャッシュ、オブジェクトキャッシュ、データベースキャッシュなど、複数のキャッシュレイヤーを適切に設定することが重要です。
環境に合ったキャッシュプラグインを導入
共用サーバーなら WP Rocket や W3 Total Cache、専用サーバーなら LiteSpeed Cache がおすすめです。サーバーが独自のキャッシュ機能を提供している場合は、プラグインと重複しないよう注意して設定しましょう。
サーバー側キャッシュ設定を確認
レンタルサーバーのキャッシュ機能(OPcacheやAPCu)が有効になっているか確認しましょう。CDN(CloudflareやAWS CloudFront)を導入することで、さらなる高速化が実現できます。キャッシュの有効期限も適切に設定することが重要です。
原因③ 外部リソースの読み込みが多い
Google Analytics、広告スクリプト、SNS ボタン、Web フォントなど、外部サービスのスクリプトが多いとページの読み込み速度に大きく影響します。特に外部サーバーの応答が遅い場合、サイト全体の表示速度が低下してしまいます。
不要な外部スクリプトを削除する
使用していない計測タグや古い広告コードは積極的に削除しましょう。SNS ボタンも軽量なものに変更するか、必要に応じて自作することを検討してください。Google フォントも必要最小限に絞り、重い日本語フォントの使用は避けることが推奨されます。
非同期・遅延読み込みの活用
重要でないスクリプトは非同期(async)や遅延(defer)属性で読み込むよう設定しましょう。Google Tag Manager を使用してスクリプトを一元管理すると、より効率的な読み込み制御が可能になります。
なお、画像の遅延読み込み(Lazy Load)については、WordPress 5.5以降でデフォルト機能として実装されているため、基本的にはプラグインの追加は不要です。
原因④ レンダリングブロックする CSS/JS
ページの表示に必要な CSS/JS が最適化されていないと、レンダリングがブロックされて表示が遅くなります。ファイルの読み込み順序や方法を最適化することで、大幅な改善が期待できます。
defer や async 属性で JS の遅延読み込み
重要でない JavaScript ファイルにdefer属性を追加して遅延読み込みさせましょう。async 属性は読み込み順序が重要でないファイルに使用します。WordPress 標準の wp_enqueue_script 関数でも適切な属性設定が可能です。
クリティカル CSS のインライン化や、重要でない CSS の遅延読み込みも効果的な改善策となります。
より詳細な診断が必要な場合は、WebPageTest を用いたプロフェッショナル診断をご検討ください。
プロの診断が必要なケース
ここまで、WordPress のパフォーマンス改善のためのあらゆる対策をご紹介してきました。しかし、実際には自社内で対応するよりも、専門家の知識を活用した方が迅速かつ適切なケースもあります。
具体的に、以下の状況に当てはまる場合はプロによる詳細診断の利用がおすすめです。
- 複数の対策を試したが効果が出ない
- PageSpeed Insights のスコアが50未満
- どの対策から始めるべきかわからない
- 技術的な実装リソースが不足している
- Amimoto マネージドホスティングの利用を検討している
これらの課題は、当社のパフォーマンスレビューサービスで解決できます。自社での対応が難しい技術的な課題も、専門家の視点から最適な解決策をご提案可能です。
料金:330,000円/1回
まとめ
WordPress の動作が重い問題は、管理画面と表示速度のどちらが遅いかを正確に特定することから始まります。管理画面が重い場合は、プラグインの最適化、PHP バージョンのアップデート、Ajax・API 処理の調整、テーマ・CSS/JSの最適化が主な対策となります。
表示速度が遅い場合は、画像の最適化、キャッシュ設定の改善、外部リソースの削減、レンダリングブロックの解消が重要な改善ポイントです。
WordPress のパフォーマンス改善は複雑な作業ですが、適切な診断と対策により劇的な改善が可能です。自社での対応が困難な場合は、専門的なパフォーマンスチューニングサービスの活用も検討し、最適な WordPress 環境の構築を目指しましょう。継続的な監視と最適化により、快適なサイト運営と優れたユーザー体験を実現できます。
当社のパフォーマンスレビューサービスでは、WebPageTest・Web Vitals・セキュリティスコアなど多角的な観点から詳細診断を実施し、具体的な改善案をレポートで提供します。
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